後に

 

みんなは犯人さがしが好きみたいだ

誰かひとり悪者をつくらないとだめみたい

自分以外のせいにすればそれは楽だから

みんな大人だから激しく罵ったり責め立てたりしない

ただ自分の落ち度をわかりにくく押し付けてくる

その役はいつも俺で

まあもっとも、そうなる理由は俺の言葉や態度だけではなく実害として発生しているから否めない部分はあるけれど

印象ってのはそう変わらないから、いちど崩れた俺のイメージはどうにも立て直せない

 

くだらない悩みだ

みんな弱いから仕方ない

俺も例外なく

 

ムカつくことも多いけどこれも仕方ないことだ

切り捨てることが必ずしも正しいとは思わない

父は50代になって友人が一人もいなくなった

理由はわかる 自分本位がすぎたからだ

連絡は返さないくせにこっちからは要望が多い

そもそも友達も少ないのにその友達を大切にしない人間に友達が残るわけがなかった

だから今いるべき友達は大切にするべきだ

一時の感情に身を任せてはいけない

あるかないかわからない理性を信じて動き続ける

人としてではなく、自分自身にとって正しい選択を死ぬまで取り続けないといけない

とても難しい事だと思う

人間は刹那的な生き物であると同時その真逆の生き物だ

人生100年時代において、10代のころの選択が90年後まで響くかもしれない

一つの選択が二つの時代を分かつことになるかもしれないから

 

 

世界を知った風な顔で論評する人間が嫌いだったはずなのに、最もその人種に近いのは自分だった

なんとも気分の悪いオチだけど実際そうなのだから笑えない

 

大人ってなんだろう

須らく自己完結する人間でありたいけど

交歓を否定する人間には決してなりたくない

もしこれらを両立することが大人の条件ならば

俺たちはまだまだ遠いみたいだ