寂寥、聖夜の明け。
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朝、鈍い日が照つてて
風がある
千の天使が
バスケットボールする
私は目をつむる
かなしい酔ひだ
もう不用になったストーヴが
白つぽく銹びてゐる
朝、鈍い日が照つてて
風がある
千の天使が
バスケットボールする
宿酔-中原中也
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クリスマス
友人の女の子と二人でパーティ
俺はセックスを夢見る哀れな小僧
哀れというのは、夢は叶わないものであるから
実際パーティの途中から半ばあきらめていたのだけれど
同じ寝床に入ったらやはり少しは期待するものだ
だが、一緒に布団に入るものの
足蹴にされ
布団は引きはがされ
背中を向けられ
そそくさと先に寝られてしまい
ぼくは冷えた室内で一人咽ぶ
思えば俺はセックスモンスターで
元カノに浮気されたときも
「○○さんのほうがセックスがうまかった」という言葉には大きなショックを受けた
そして自分がそんなに性欲に支配されていたこともショックだった
クリスマス
どうでもいい女と遊ぶよりも親しい友人と過ごしたほうがいいだろうというのはあながち間違ってはいないのだろうけれど
寂寥感はそうやって慰めても慰めても癒えない
今日もどこかのメンヘラが寂寥感に押しつぶされて腕を切っている
癒えないものをいくら癒したって
癒えないって言ってんだから癒えないんだよ
治し方・・・?
知らないね、そんなのはさ
歩き続けるしかないんだよ
ぼくの尊敬する人も言ってた
「今年は運が悪かった、また来年頑張れよ。。。そんなのは聞き飽きた。また来年?知るかそんなの。俺たちは今年負けたんだ。今年は周りが強かった?知るかよそんなの」
「俺たちは負けたんだ」
「だけどまだやめてない」